ヴァイオレット・エヴァーガーデン5話感想
『ヴァイオレットエヴァーガーデン』 5話より
「流石京アニ、絵がきれいだな~」という感想以外持てないまま、まあ話題になってるし京アニだからと惰性で見続けていた『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』だったが、ついに僕の中でも確変が起きた。第5話だ。
この回で今まで僕がこのアニメに抱いていた印象が一気にひっくり返ってしまった。
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大満開の片割れに関する考察集
乃木若葉たちの生きる西暦時代から300年以上にもわたって繰り広げられてきた天の神と人類との戦いの歴史に終止符を打った、仮面ライダーユウナ アルティメットフォームこと大満開友奈。
余談ですが、
— 監督 岸誠二(チームティルドーン所属) (@kishiseiji) 2018年1月6日
勇者の章最終話終盤の大満開友奈ですが、神樹の満開した力を授けられた友奈の目が所謂オッドアイになっています。何故オッドアイなのか…。
これ以上私の口からは言えません。
何卒ご了承下さい。#yuyuyu
放送後、総監督である岸誠二からいくつかの情報が開示されたこともあり、最終話放映から一か月が経った今なお大満開に関する激論が考察班たちによって繰り広げられてきた。
今回はTwitterなどで交わされた討論の中で出た説や自分の考えのいくつかまとめてみた。
続きを読む冬アニメ中間報告
とりあえず、気に入った五作品を
現在、今期アニメで最も楽しみにしているのがこの作品。
期待値の高さから2話終了段階で単独記事を上げてしまったほど。
そして4話を視聴した今現在、その期待値はどんどん上昇している。
いわゆる「ラブライブ!」的なエグみの少ない爽やか青春もので、テンポのいいわちゃわちゃギャグと爽やかな挿入歌と共にエモい演出の青春パートを毎週叩きつけてくる。
だが「ラブライブ!」との最大の相違点として、題材に対する詳しい解説や現実的な理屈付けがなされていたり、細々とした部分に「っぽさ」を出すことで、一定以上のリアリティは確約されている。*1
とりあえず4話終了後のCパートがなかなか不穏な演出だったこともあって「お、きちんと青春特有の苦悩や挫折もそれなりに入れてくれるんやな?」という期待感もありつつ、本当に次週が楽しみで仕方がない。
日常アニメなのだが、きらら系列の中でも異端なフォワード出身*2ということもあって、演出と雰囲気が独特。
全体的な雰囲気としては他のきらら作品よりは「のんのんびより」や「ヤマノススメ」、「たまゆら」のほうが近い。
全体的に「ゆるく」はあるが、アウトドアのガチ解説が入ったりセリフのない「間」を重視した演出が多かったりと「ふわふわ」はしておらず、何も考えずキャラの可愛さに癒されながら見ることもできれば、演出やキャラの微妙な距離感などじっくり見ても楽しめたりと、全体的にとにかく強い。
BGMや背景の綺麗さもあるが、個人的には「食事シーン」が大好き。
本当にうまそうに食べるので深夜に見るととにかくおなかが鳴りやまなくなる……。
ワザリングハイツ伊予島
きららっぽくない「ゆるキャン」に比べて、こちらは正統派きららといった感じ。
ただしこの作品は「主人公が病気を理由に中学浪人しており、他と1年遅れで高校に入学している」という中々に重い設定を抱えているのが最大の特徴。
とはいえ鬱な展開が続くというよりは、むしろ浪人を経験して非常に内向的になってしまった主人公が、友達とふれあいながら徐々に元気になっていくといった感じで、癒されるというかなんか泣けてくる。
「浪人生であるということを周囲に隠している」という爆弾を抱えていることもあって、日常アニメながら心地よい緊張感を持ちつつ見られるのもポイント
ほかにも日常アニメにしては毎週心配になるくらいぐりぐりキャラが動くので画面が結構にぎやかで楽しい。
三話までの評価を観た感じ、「あれ、ひょっとして好きなの俺だけなのかな……」と不安になるアニメ。
「喰霊」のように組織が連携を組んで妖怪を退治する王道の退魔ものだったり、主人公たちの属する組織のトップが実は敵の大親玉であったり、組織の末端である主人公とヒロインが「裏切り者」の汚名を着せられ逃亡しながらも行動したりと、わかりやすく少年漫画をやってくれていて中々に楽しめる作品。
studio5組ということもあって作画の可愛さも安定していることや女の子のドンパチものにしては割と重めの内容であること、一話の伏線回収なんかも上手、見どころはそれなりにあるとは思うのだが、ニコニコのコメントや全体的な感想を見た感じいまいち評価はノっていないご様子。確かにツッコミどころも多いがもう少し評価されてもいい……というか少なくともワルブレと一緒にするのはさすがに無理があると思う。*3
まあ2クール作品でのんびりやるとは思うので、エンジンがかかるまでは気長に視聴していこうと思う。
原作は未読、少しロリネタがくどい気もするが熱い展開も多く個人的には中々に好感触。
なのだが……原作ファンが少し憤りを感じるレベルに致命的なカットが多いとの情報が……。
原作未読組からすると全体的にわかりやすいし、展開の因果関係もシンプルなのであまり変なことを考えずとも見れる作品ではあるのだが、ひょっとしたらきちんと原作も履修しないとまずい感じなのかもしれない。
あと僕はお父さん役の水木さんはかなりいいと思ってます。将棋は素人だけれど、娘のことをきっちり考えてるお父さん感出てて。
監視枠
これを読んでいただきたい。
正直、原作があまり口に合わず敬遠していたポプテピピックだが、3話まで見て「これはただのクソアニメではない」と言うことを痛感した。
面白いとかそういう以前に、この作品は非常に「真面目」であるということを伝えていきたいと思う。
視聴継続を悩んでいる作品。
この二作品は、まだ全容をとらえきれず、視聴継続を悩んでいる作品。
間違いなく面白くなる要素をどちらも持っているのだが。
「ダーリン・イン・ザ・フランキス」は考察や絵のダイナミックさを楽しむことは出来るものの、なにせトリガーなので一気見して脳髄を焼ききった方が楽しめそうな気がしないでもない。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は絵や設定は間違いなくとんでもないのだが、ストーリーがシンプル過ぎてパンチが弱い印象。
また絵の美麗さや演出に気を配っていると、ヴァイオレットやその他登場人物の複雑な機微を読み取るのが難しいので、周回視聴やアニメを見る前に原作履修が必須のように思える。
なんにせよ、二作品とも継続を悩むくらいには魅力を持った作品であることは間違いない。
ポプテピピックは「ホントは真面目」
『ポプテピピック』1話より
粒ぞろいの2018年冬アニメの戦場を自由奔放に引っ掻き回し続け、「言及した時点で負け」とまで評される愛すべきクソアニメ「ポプテピピック」。
冷静に考えればすごく当たり前のことだが、ポプテピピックは非常に真面目に作られていると思う。
これは別にOPは真面目だからだとか、大物声優を起用しているから金がかかっているとかそういうことではない。
そもそも漫画やアニメが好き勝手作ってできるものではないので、原作者やアニメスタッフはきちんと真面目にネタを練っているのだろう。しかしポプテピピックは数あるパロディギャグ作品の中でも非常に「真摯にパロネタと向き合っている」のだ。
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